●世に流通しているキャリアづくりの方法論や考え方は、最初に高い目標をもつことを説くものがほとんどだが、それはコミットメント系の達成動機やパワー動機などをもった人にとってのみ有効なのであって、決して万人向けではないのである。
目標主義が大手を振っているのは、成功者といわれている創業経営者やトップアスリートたちに、上昇系の動機をもっている人が多いからにすぎない。
そういう動機の弱い人が無理やり上昇志向をもとうとしてもうまく機能しない●顧客自身も気づいていない欲望や欲求を先回りして発見し「あなたのほしいものはこれですね」と価値を提供できるのが、本当のプロフェッショナルなのである。
●プロフェッショナルとサラリーマンの違いはなにかといえば、それは仕事を通じて価値を生み出し、それを顧客や社会に提供することを常に意識しているかどうかの差だ。
●情熱さえあればわかってもらえるというのは幻想に過ぎない。人を説得に必要なのは、誰にも負けない情熱ではなく、自分がこの人ならどう思うかという、相手の立場に立ったシュミレーションなのである。
●価値観の違う他者を理解するためには、自分を知らなければならない。
極端に強い動機に基づく行動は、そうするのが当然だと無意識に考え、他者にも同じことを求めがちだし、逆に、動機が弱いものは、そんなことをしても意味がないと思ってなかなかやらないので、その動機をもった人を不快にしてしまう。●職種や業種が異なるのは当たり前、経験や人生観などもまるで違うような人であってもなんとか説得し、共通の目的のために働いてもらわなければ、仕事にならなくなってくる。
●求められているのは、上下関係のないところで人を巻き込み、動かしていく「横型のリーダーシップ」、あるいは「ソフトリーダーシップ」であり、それができる能力をもった人なのである。
●これからは、フリーエージェント型の働き方が主流になってくるだろう。
そして、そういう働き方をする人たちには、ワークとライフはセパレーション(分離)するものではなく、インテグレイト(統合)するものと考える特徴がある。●現在のような変化の激しい時代には、むしろ公私混同、あるいは公私混流して、開かれた多様な社会関係資本をつくっている人のほうが、仕事でも多くのベネフィットを得ることができるのである。
●仕事とはまったく別の役割をこなすシャドー・ワークのようなものは、自分の人生にどんどん取り入れていったほうがいい。